日本文学
緊急事態宣言下のいまは、「自粛」を「要請」され「行動しないこと」が要求される。「行動しない」というのは、実は痛みをともなうということが、この1年間のうちによくわかった。昨年の初めての緊急事態宣言から言われている「自粛疲れ」がそうだ。そして、…
万延元年のフットボール。一年以上かけて読んでいる。再読だ。いつになったら読み終わる?大江健三郎のねちっこいほどの文章。生きた茎を切ったときの粘液のようだ。それがまた癖になるんだけれども。 * 最近は村上春樹の『ポートレート・イン・ジャズ』を…
3回目の投稿です。 村上春樹の『女のいない男たち』を読みました。 村上春樹の小説は僕が高校生の頃から好きで、気に入った作品を何度も手にとっては繰り返し読んで一字一字を味わっていました。うまく言えないですが、一つひとつの文章をひろうという作業…
3年近く前のことですが、小説家の平野啓一郎さんが、テレビで「文学もデザイン化される時代」と言っていました。当時僕は「デザイン化される」ということが一体どういうことなのか、いまいちわかりませんでした。それでも、この言葉はなんとなく覚えていて、…