安藤杳子の本の話。

お部屋の中からこんにちは。

「ラビング 愛という名前のふたり」〜「古代ギリシア展」 

今日はシネリーブルで「ラビング 愛という名前のふたり」を鑑賞。
 
この映画は、アメリカで初めて異人種間の結婚が裁判で認められるまでの実話を元にしたものでした。理不尽だと憤りながらも、なぜ違法なのか?と権利を強く主張するためではなく、あくまで「故郷で暮らすため」に裁判を起こす感じが生々しかった。ミルドレッド・ラビングを演じたルース・ネッガの表情が繊細で食い入るようにみてました。
 
そしてようやく県立博物館のギリシア展も観に行きました。
エジプト壁画の影響を受けた絵画から、写実的な彫刻、オリエントに影響を受けた後の官能的なもの(ちょっとだけでしたが)まで変化をみてとれて面白かった。
 
個人的に気に入ったのは、ミノス文明のフレスコ画とか。タコの絵とか可愛かったですよ〜。自然に対しての感覚が豊かだなあとか思いました。
 
彫刻も面白かった。古代オリンピックって、「鍛え抜かれた肉体美」に重きが置かれてて、そこに宿る精神性みたいなものがよかったんですね。今のスポーツ観戦だと、そこに至るまでのドラマ性だとかが「美しい」とされてる気がします。
 
あと、左右対称の均一性からくる美しさから、躍動感のある動きに重きが置かれていって、最終的には、腰をくねっとさせたり、不均衡な美というか、そんなところに行き着くのが、過程が見えた気がしました。奈良の日光月光日輪像(でしたっけ?)も、腰くねっとさせてましたよね。日本もギリシャもインドとかいう、いっちゃえばクラスの「悪友」(いい意味での)に影響受けちゃってるんだな、と実感できました。